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【3432】三国時代の虎狩について教えてください。 みちゅ 2009/6/5(金) 11:05

【3433】Re:三国時代の虎狩について教えてください。 清岡美津夫 2009/6/5(金) 13:28 多分…
┗ 【3435】Re:三国時代の虎狩について教えてください。 みちゅ 2009/6/5(金) 20:36 感謝♪
┗ 【3438】Re:三国時代の虎狩について教えてください。 清岡美津夫 2009/6/6(土) 13:55 ひと言

【3433】Re:三国時代の虎狩について教えてください...
多分…  清岡美津夫 E-MAILWEB  - 2009/6/5(金) 13:28 -

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   ▼みちゅさん:
>初めまして。
>大学の演劇部で脚本担当をしている者です。
>映画レッドクリフのパロディを制作するのですが、三国時代の虎狩のシーンについて、調べても詳しいやり方がわからなかったので、こちらにお邪魔させていただきました。 
>  
>フビライの時代は、猟犬を二匹使って虎を追い詰めてから射手が仕留めたらしいですが、三国時代は一体どのようにしていたのでしょうか?
>単純に馬に乗って追いかけて射るだけ?
>笛や太鼓など、何か道具を使ったのでしょうか?
>何かの餌を使っておびき寄せたり、罠を張ったりしたのでしょうか?
>  
>あと、虎を仕留めるのは一番エライ人に譲らなくてはいけない、とかそういう仕来たりや、装束などに決まりはあったのでしょうか?
> 
>まとまらない質問ですみません。
>三国時代の虎狩のやり方に関して出来るだけ多くの情報が欲しいです。
>おススメの史料や映画などあったら教えてください。
>よろしくお願いします。
> 
> 

こんにちわ、清岡と申します。

『三国志』をざっと見て、虎を狩猟した箇所を探してみると下記三例がありました。


・『三國志』卷九 魏書九 諸夏侯曹傳第九 (曹真傳)

常獵、為虎所逐、顧射虎、應聲而倒。


・『三國志』卷四十七 呉書二 呉主傳第二

(建安)二十三年十月、(孫)權將如呉、親乘馬射虎於〓亭。馬為虎所傷、權投以雙戟、虎卻廢、常從張世撃以戈、獲之。


・三國志卷五十二 呉書七 張顧諸葛歩傳第七 (張昭傳)

(孫)權毎田獵、常乘馬射虎、虎常突前攀持馬鞍。(張)昭變色而前曰:「將軍何有當爾?夫為人君者、謂能駕御英雄、驅使群賢、豈謂馳逐於原野、校勇於猛獸者乎?如有一旦之患、奈天下笑何?」權謝昭曰:「年少慮事不遠、以此慚君。」然猶不能已、乃作射虎車、為方目、間不置蓋、一人為御、自於中射之。時有逸群之獸、輒復犯車、而權毎手撃以為樂。


※訳が必要な場合は図書館利用等で、『世界古典文学全集 24 三国志』(筑摩書房)や『正史三国志』(筑摩書房)などの訳本で該当個所を見て下さいね。


このように『三国志』からはお求めになるような具体性を見出すことはできないようですね(汗)
後者二例は孫権が虎を狩ることが記述された箇所なので、『レッドクリフ』の該当シーンに対する発想の元になっているかと思われます。
三例とも狩猟の当事者(曹真、孫権)が虎を射止めようとしています。後者二例は通常、孫権が馬に乗っていることがわかります。
中の例では、「射」を連想させる武器以外に、孫権の双戟、張世の戈があり、なおかつ、最終的には張世が捕獲していますね。

虎に限らず、こういった狩猟は古代より儀礼の一つで、軍事訓練の一環になりえるそうです。
そのため、時代が遡るんですが、そういった儀礼に関する文献が参考になるかと思います。
まず思い付くのが、『周禮』(周礼)夏官 大司馬條なのですが、図書館で借りられそうな手頃な訳本が見あたらないですね(汗)
私がそれを知ったのが、『中國古代禮制研究』(京都大学人文科学研究所、1995年)という書籍に収録されている小南一郎「射の儀禮化をめぐって」という論文でして、そこに『周禮』夏官 大司馬條の訳が載っていました。

【3435】Re:三国時代の虎狩について教えてください...
感謝♪  みちゅ E-MAIL  - 2009/6/5(金) 20:36 -

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   清岡美津夫さん、さっそく詳細かつ丁寧なお返事をありがとうございます!
 
武器は弓矢に限るわけではないのですね。
双戟や戈のほうがアクションにしやすいので、大変有用な情報で嬉しく思いました。
最終的に張世が捕獲している例は、孫権の身が危なかったからでしょうか?
シナリオ的に、最後は君主に仕留めてもらわなきゃダメなんだ!という空気をかもし出したいので、そこはもう捏造してしまおうかと考えています。
   

>狩猟は古代より儀礼の一つで、軍事訓練の一環になりえるそうです。
>まず思い付くのが、『周禮』(周礼)夏官 大司馬條なのですが、図書館で借りられそうな手頃な訳本が見あたらないですね(汗)
>私がそれを知ったのが、『中國古代禮制研究』(京都大学人文科学研究所、1995年)という書籍に収録されている小南一郎「射の儀禮化をめぐって」という論文でして、そこに『周禮』夏官 大司馬條の訳が載っていました。
 
↑図書館で上記の文献を探してみたのですが、見当たりませんでした。
せっかく教えていただいたのに残念です。
でも、池田末利さんの『儀禮』(全四巻、東海大学古典叢書)という本を見つけ、その第二巻に、「大射儀」という項目が載っていたので、借りてきました。
まだざっとしか目を通していませんが、参考になりそうな気配がします。
狩猟が「儀礼」に通じるという発想を教えていただいたおかげです。
本当にありがとうございました。
 
  

【3438】Re:三国時代の虎狩について教えてください...
ひと言  清岡美津夫 E-MAILWEB  - 2009/6/6(土) 13:55 -

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   こんにちわ。

▼みちゅさん:
>清岡美津夫さん、さっそく詳細かつ丁寧なお返事をありがとうございます!
> 
>武器は弓矢に限るわけではないのですね。
>双戟や戈のほうがアクションにしやすいので、大変有用な情報で嬉しく思いました。
>最終的に張世が捕獲している例は、孫権の身が危なかったからでしょうか?
>シナリオ的に、最後は君主に仕留めてもらわなきゃダメなんだ!という空気をかもし出したいので、そこはもう捏造してしまおうかと考えています。


先に挙げた二番目の例を私なりに訳すと、下記のようになります。

建安二十三(紀元218)年、孫権は呉に到り、〓亭(地名)でみずから馬に乗り虎を射た。馬が虎に傷付けられるところとなり、孫権が双戟を投げ、虎は退き、常に従う張世が戈で撃ち、これを捕獲した。

ということで、おっしゃるように孫権の身が危なかったからですね。
三番目の例では虎の狩猟があるごとに、孫権が乗る馬の鞍へ虎によじ登られるんで、張昭に諫められ、なおかつ孫権の安全のため、「射虎車」が作られるって話なので、臣下からみてもよほど危険に思えたのでしょう。


>>狩猟は古代より儀礼の一つで、軍事訓練の一環になりえるそうです。
>>まず思い付くのが、『周禮』(周礼)夏官 大司馬條なのですが、図書館で借りられそうな手頃な訳本が見あたらないですね(汗)
>>私がそれを知ったのが、『中國古代禮制研究』(京都大学人文科学研究所、1995年)という書籍に収録されている小南一郎「射の儀禮化をめぐって」という論文でして、そこに『周禮』夏官 大司馬條の訳が載っていました。
> 
>↑図書館で上記の文献を探してみたのですが、見当たりませんでした。
>せっかく教えていただいたのに残念です。
>でも、池田末利さんの『儀禮』(全四巻、東海大学古典叢書)という本を見つけ、その第二巻に、「大射儀」という項目が載っていたので、借りてきました。
>まだざっとしか目を通していませんが、参考になりそうな気配がします。
>狩猟が「儀礼」に通じるという発想を教えていただいたおかげです。
>本当にありがとうございました。

やはり見あたらないですね。残念です。
『儀禮』大射儀を今、ざっと見てみると、建物の名称がたくさん出てくるんで、狩猟と違ってきそうですが、大丈夫だったでしょうか。

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