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劉備ナイトを見ました。
あまりとやかく書くのも野暮ったいので、一点だけ書き残しておきたいことを書きますね。
空城の計をご意見番が創作であるとコメントを残していなかったんですが、好意的に捉えきっとカットされたんだと思っていました。
続く諸葛亮のところで、何か引っかかることを耳にしたもので、思わず手元の電子文献で『華陽國志』や『晉書』を確認してしまいました。
・『華陽國志』後賢志
散騎常侍文立表呈其傳、武帝善之、再為著作郎。呉平後、壽乃鳩合三國史、著魏・呉・蜀三書六十五篇、號三國志、又著古國志五十篇、品藻典雅、中書監荀勗・令張華深愛之、以班固・史遷不足方也。
・『晉書』陳壽傳
撰蜀相諸葛亮集、奏之、除著作郎、領本郡中正。撰魏・呉・蜀三國志、凡六十五篇、時人稱其善敘事、有良史之才。夏侯湛時著魏書、見壽所作、便壞己書而罷。
確認した直後、ご意見番だしそんなことを発言するわけはなく、きっと私の聞き違いだと思い、撮ったビデオを見返し確認することはなかったんですが、番組公式サイトの「第1夜 劉備 -蜀-編」のページで私が気になった部分がばっちり載ってますね。
http://www.nhk.or.jp/nettyu/2008/sangokusi/1016/index.html
上記ページから下記へ該当部分を引用します。
--引用開始-----------------------------------------------
そんな仲達の子孫の命を受け、『正史三国志』が作成された。
--引用終了-----------------------------------------------
陳寿は晋武帝により著作郎に任じられましたが、『三国志』作成を命じられているという記述はないですね。
もしかすると『三国志』とは別の、私の知らない『正史三国志』というものがあるのかもしれませんが。
こういったことが残りの二夜全体の出来に響かないか部外者ながら心配になりました。
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