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【3053】赤兎馬について 伊藤玲子 2008/2/11(月) 7:29

【3070】『藝文類聚』に引かれる『瑞應圖』 清岡美津夫 2008/2/21(木) 22:16 ひと言
┣ 【3072】Re:『藝文類聚』に引かれる『瑞應圖』 NAGAICHI Naoto 2008/2/23(土) 1:27
┃┣ 【3074】Re:『藝文類聚』に引かれる『瑞應圖』 伊藤玲子 2008/2/23(土) 14:10
┃┗ 【3075】Re:『藝文類聚』に引かれる『瑞應圖』 清岡美津夫 2008/2/24(日) 11:51
┗ 【3073】Re:『藝文類聚』に引かれる『瑞應圖』 伊藤玲子 2008/2/23(土) 14:08

【3070】『藝文類聚』に引かれる『瑞應圖』
ひと言  清岡美津夫 E-MAILWEB  - 2008/2/21(木) 22:16 -

引用なし
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   ほとんど蛇足ですが、見かけましたのでメモを置いておきますね。

『藝文類聚』卷第九十九 祥瑞部下の「馬」の項目に『瑞應圖』から引く文として


飛兔者.行三萬里.禹治水土.勤勞歴年.救民之害.天應其徳則至.

<清岡による訳>
飛兔というものは、三万里を行き、禹帝が水土を治め、多年、勤め働き民の害を救い、天がその徳に応じすなわち(飛兔が)至る。、


というのがあります。あと同じく『藝文類聚』卷第九十九 祥瑞部下の「兔」の項目で『瑞應圖』から引く文として


赤兔者.王者徳茂則見.

<清岡による訳>
赤兔というものは、王者の徳が盛んになればすなわち表れる。


というのがあります。

『藝文類聚』は唐代のものってことを知っているんですが、ここにある『瑞應圖』ってのはいつのものか私はよく知らないですね。

【3072】Re:『藝文類聚』に引かれる『瑞應圖』
 NAGAICHI Naoto  - 2008/2/23(土) 1:27 -

引用なし
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   ▼清岡美津夫さん:
>『藝文類聚』は唐代のものってことを知っているんですが、ここにある『瑞應圖』ってのはいつのものか私はよく知らないですね。

『隋書』巻三十四志第二十九經籍三では、
『瑞應圖』三巻
『瑞圖讚』二巻(梁有孫柔之『瑞應圖記』、孫氏『瑞應圖贊』各三巻,亡。)

『舊唐書』巻四十七志第二十七經籍下では、
『瑞應圖記』二巻(孫柔之撰。)
『瑞應圖讚』三巻(熊理撰。)

『新唐書』巻五十九志第四十九藝文三では、
孫柔之『瑞應圖記』三巻
熊理『瑞應圖讚』三巻

とあります。おそらく『瑞應圖記』という題が正式で、南朝の梁の孫柔之の撰です。二巻本だったのか三巻本だったのかはっきりしませんが、五行類の書物として分類されていたようです。

『三国志』注も一カ所だけ『呉書』呉主伝第二の赤烏十一年の条で『瑞應圖』を引いています。
裴松之が南朝梁のときの書物を引けるわけがないので、ここはなにかありそうな気がしますね。

【3073】Re:『藝文類聚』に引かれる『瑞應圖』
 伊藤玲子 E-MAIL  - 2008/2/23(土) 14:08 -

引用なし
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   清岡美津夫 さま

貴重な史料ありがとうございます。
    伊藤玲子


▼清岡美津夫さん:
>ほとんど蛇足ですが、見かけましたのでメモを置いておきますね。
>
>『藝文類聚』卷第九十九 祥瑞部下の「馬」の項目に『瑞應圖』から引く文として
>
>
>飛兔者.行三萬里.禹治水土.勤勞歴年.救民之害.天應其徳則至.
>
><清岡による訳>
>飛兔というものは、三万里を行き、禹帝が水土を治め、多年、勤め働き民の害を救い、天がその徳に応じすなわち(飛兔が)至る。、
>
>
>というのがあります。あと同じく『藝文類聚』卷第九十九 祥瑞部下の「兔」の項目で『瑞應圖』から引く文として
>
>
>赤兔者.王者徳茂則見.
>
><清岡による訳>
>赤兔というものは、王者の徳が盛んになればすなわち表れる。
>
>
>というのがあります。
>
>『藝文類聚』は唐代のものってことを知っているんですが、ここにある『瑞應圖』ってのはいつのものか私はよく知らないですね。

【3074】Re:『藝文類聚』に引かれる『瑞應圖』
 伊藤玲子 E-MAIL  - 2008/2/23(土) 14:10 -

引用なし
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   NAGAICHI Naoto さま

貴重な史料ありがとうございます。
清岡様のものと合わせ、勉学の基礎にしたいと思います。
             伊藤玲子

▼NAGAICHI Naotoさん:
>▼清岡美津夫さん:
>>『藝文類聚』は唐代のものってことを知っているんですが、ここにある『瑞應圖』ってのはいつのものか私はよく知らないですね。
>
>『隋書』巻三十四志第二十九經籍三では、
>『瑞應圖』三巻
>『瑞圖讚』二巻(梁有孫柔之『瑞應圖記』、孫氏『瑞應圖贊』各三巻,亡。)
>
>『舊唐書』巻四十七志第二十七經籍下では、
>『瑞應圖記』二巻(孫柔之撰。)
>『瑞應圖讚』三巻(熊理撰。)
>
>『新唐書』巻五十九志第四十九藝文三では、
>孫柔之『瑞應圖記』三巻
>熊理『瑞應圖讚』三巻
>
>とあります。おそらく『瑞應圖記』という題が正式で、南朝の梁の孫柔之の撰です。二巻本だったのか三巻本だったのかはっきりしませんが、五行類の書物として分類されていたようです。
>
>『三国志』注も一カ所だけ『呉書』呉主伝第二の赤烏十一年の条で『瑞應圖』を引いています。
>裴松之が南朝梁のときの書物を引けるわけがないので、ここはなにかありそうな気がしますね。

【3075】Re:『藝文類聚』に引かれる『瑞應圖』
 清岡美津夫 E-MAILWEB  - 2008/2/24(日) 11:51 -

引用なし
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   ▼NAGAICHI Naotoさん:
>▼清岡美津夫さん:
>>『藝文類聚』は唐代のものってことを知っているんですが、ここにある『瑞應圖』ってのはいつのものか私はよく知らないですね。
>
>『隋書』巻三十四志第二十九經籍三では、
>『瑞應圖』三巻
>『瑞圖讚』二巻(梁有孫柔之『瑞應圖記』、孫氏『瑞應圖贊』各三巻,亡。)
>
>『舊唐書』巻四十七志第二十七經籍下では、
>『瑞應圖記』二巻(孫柔之撰。)
>『瑞應圖讚』三巻(熊理撰。)
>
>『新唐書』巻五十九志第四十九藝文三では、
>孫柔之『瑞應圖記』三巻
>熊理『瑞應圖讚』三巻
>
>とあります。おそらく『瑞應圖記』という題が正式で、南朝の梁の孫柔之の撰です。二巻本だったのか三巻本だったのかはっきりしませんが、五行類の書物として分類されていたようです。
>
>『三国志』注も一カ所だけ『呉書』呉主伝第二の赤烏十一年の条で『瑞應圖』を引いています。
>裴松之が南朝梁のときの書物を引けるわけがないので、ここはなにかありそうな気がしますね。

こんにちわ。
私のメモ書き程度の書き込みにこんなに丁寧にレスを頂けるとは思ってもいませんでした。
どうもありがとうございます。

孫氏『瑞應圖』や熊氏『瑞應圖』という記述を見かけていたんですが、なるほどそういうことだったんですね。
ということは、いずれにしてもこれ両者の記述自体は『三国志』の「赤兔」より昔へ遡る記述ではなさそうですね。

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