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【173】魏晋の貴族 さんすけ 2003/6/24(火) 15:12 教えて

【197】豪族の呼び方 さんすけ 2003/7/1(火) 9:22 紹介
┗ 【203】Re:豪族の呼び方 清岡美津夫 2003/7/3(木) 19:15 感謝♪

【197】豪族の呼び方
紹介  さんすけ  - 2003/7/1(火) 9:22 -

引用なし
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   小生の疑問に詳細にお答えいただきまして、感激です!
皆様に感謝です!

いま、
高島俊男著『三国志きらめく群像』(ちくま文庫)
という本を読んでるんですけど、その本の関沢のところを読むと、
豪族(名門)という言葉は、
「冠族」「甲族」「良家」「世家」「右姓」など、
その時々によって呼び方が変わるんだそうです。
ここでは、身分の低い人たちが出世した話をまとめてるんですが、
たとえば、魏志第二十三の注の『魏略』の列伝に、
馮翊(ふうよく)という地方の東部には「冠族」がいなかったが、
厳幹と李義という人物が、この地方の桓、田、吉、郭などの「甲族」に高く評価され、
両者とも出世して馮翊東部の「冠族」になった、とか。

ちなみに、庶民のことは「単家」と言い、
たとえば、張既の出自は「世単家」すなわち代々庶民で、
かれは、金持ちだけど家柄が悪いので、才覚をもって孝廉に推挙された人。
関沢なんかは、はっきり「農夫」と史書に書いてあって、
本を写す仕事をしながら学問を身につけて推挙された人で、
文官や学者で庶民出身は、やはり珍しいみたいです。

ついでですが、陳舜臣著『中国の歴史3』(講談社文庫)によると、
西晋の劉毅が九品官人法の廃止を提案した時、
「上品に寒門なく、下品に勢族なし」
という文言があったとか。
「寒門」は悪い家柄で、「勢族」が良い家柄です。
また、左思という人の詩に「世冑」という語があり、
これも名門という意味だそうで、探すしてみるとたくさんあるんですね。

全部、受け売りですけど……。

【203】Re:豪族の呼び方
感謝♪  清岡美津夫 E-MAILWEB  - 2003/7/3(木) 19:15 -

引用なし
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   ▼さんすけさん:
>いま、
>高島俊男著『三国志きらめく群像』(ちくま文庫)
>という本を読んでるんですけど、その本の関沢のところを読むと、
>豪族(名門)という言葉は、
>「冠族」「甲族」「良家」「世家」「右姓」など、
>その時々によって呼び方が変わるんだそうです。
>ここでは、身分の低い人たちが出世した話をまとめてるんですが、
>たとえば、魏志第二十三の注の『魏略』の列伝に、
>馮翊(ふうよく)という地方の東部には「冠族」がいなかったが、
>厳幹と李義という人物が、この地方の桓、田、吉、郭などの「甲族」に高く評価され、
>両者とも出世して馮翊東部の「冠族」になった、とか。

おー、いろんな呼び方があるのですね。教えて下さって、感謝です♪
思わず、三国志とその注で確認してみましたよ……軽くですが
「冠族」は上の例にもありますように、主に議略で多いですね。(桓範、許允)
「甲族」は上の例でしかみられませんでした。
「良家」は現在、日本でも使われるぐらいだからからか、結構ありますね。「良家子女」とか「良家女」とか子どもに使う場合が目立ちました。
「世家」はみあたらなかったんですが、「右姓」はありました(郭憲、孫伉、王惠陽)

やっぱり活きた言葉というのはいろいろ言い方があるのですねー

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