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▼清岡美津夫さん:
>▼シズさん:
>>よく取り上げられる逸話ですが、原典が分かりません。
>>正史(ちくま学芸文庫を利用)で見つけられませんでした。違ったかな??
>>ご存知の方、どうか教えてくださいませ。
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>こんばんわ。『世説新語』ですね。
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>世説新語 假譎第二十七
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>魏武少時、嘗與袁紹好為游侠、觀人新婚、因潛入主人園中、夜叫呼云:「有偸兒賊!」青廬中人皆出觀、魏武乃入、抽刃劫新婦與紹還出、失道、墜枳棘中、紹不能得動、復大叫云:「偸兒在此!」紹遑迫自擲出、遂以倶免。
訳を引用しますね。引用元は
『世説新語』 目加田誠(訳・編) 1978 明治書院
です。
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魏の武帝は若いころ、いつも好んで袁紹と遊侠のふるまいをしていた。
新婚の人をみかけ、その主人の庭園にそっと忍び込み、夜、大声で
「泥棒がいるぞ。」と叫んだ。青盧の中の人々は、皆出てきて様子を見た。
その隙に武帝は青盧に入りこみ、刀を抜いて花嫁を掠奪して、袁紹と
いっしょに逃げ出したが、道に迷っていばらのなかに落ち込み、
袁紹は身動きがとれなくなった。武帝は大声で叫んだ。「泥棒はここにいるぞ。」
袁紹はあわてて自力で跳び出し、やっと二人とも助かった。
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